その後のその後１：イーグル

最終話までのネタバレを含みます、
絵も出ます、
あと結構赤裸々ですのでご注意ください。

＊イーグル編

イーグル（青パイ）・♂・19(21)
　この物語の主人公。記憶喪失の状態で海賊に拾われ、下働きをしていたがひょんなことから世界樹の迷宮の謎に挑むことになる。
　正体は、世界樹の力を借りて分かたれたカイトの分身。とはいえ現カイトと存在という意味ではどちらも同等で、真祖によって食われたのは想い出だけなので記憶は最終的に戻っています。前作に比べてかなりちやほやされてる主人公だと思いますが、過去を丸ごと捨てざるを得なかった境遇はそれなりに対価かなと。
　自分がなく人に流されやすい、典型的な主体性レスという、カイトとは真逆な性格のように見えますが、個人的にはこちらが彼の素なのかなあと思います。この物語の主人公がカイトではなくイーグルなのは、記憶喪失になり、何もない状態になった彼が、かつての自分を取り戻していきながら自分自身を新しく見出していく、その上でかつての自分の延長であるカイトも変わっていく、という話になってるからです。ホントかよ。
　書いたことのないタイプの主人公だったので、序盤は何を考えているのかさっぱり分からなかったです。危険が迫ってもひとりだけぼんやりしてたりね……。まあそれはそれで彼の強さなんだろうかなと思います。
　リンとピアの三角関係は決着をつけないことに最初から決めていました。イーグルはイーグルで実は好きな相手は別にいるけど実らない恋なので、多分どっちかといずれくっつくんじゃないかなあ。禍神攻略後、ドンの船に乗って船乗りは続けると思います。でしょうけども、境遇が境遇だけに実は分身としてカイトと離れて保てる距離みたいなのははっきり分からないので、あんまり遠くの海域には出ていけないんじゃないんですかね。うーん。多分、３で出てくる海域くらいは平気だと思いますが。